株式会社舞姫

代表取締役 西仲鎌司氏

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東京を代表する日本酒を造りたい!
BuyTOKYO推進プロジェクトでの支援を通し、
夢の実現に向けて着実に進むことができました

 私は東京都八王子で業務用酒類卸会社を営む家庭で育ち、自身もその会社に入社しました。しかし、2010年代前半頃、業界構造の変化から酒類卸会社は「運び屋」としての役割のみを強く求められるようになり、もっとお客様に日本酒の価値を感じてもらえる仕事がしたいという気持ちを持つようになりました。加えて、以前は東京都八王子にも醸造所が複数存在していましたが、現在は一つもないことを知り、自身が生まれ育った東京の街を代表する日本酒を造りたいとも思うようになりました。
 そんな中、長野県諏訪に本社を置く株式会社舞姫との出会いがあり、同社の事業を引継ぎ、2014年に東京都八王子のお米を使った日本酒「髙尾の天狗」を商品化しました。
 「髙尾の天狗」をもっと多くの方々に届けるために事業拡大を目指していた時、BuyTOKYO事業推進プロジェクトの存在を地元金融機関の担当者から紹介してもらい、経費補助を受けられること、事業実施におけるハンズオン支援を受けられることを魅力に感じ、応募しました。

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ハンズオン支援を受けることで自社の課題を着実に解決。
現状の課題整理から実用的なアドバイスまで
幅広く支援を受けることができました

 令和元年度BuyTOKYO推進プロジェクトでは、事業報告書類作成のサポートから経営に関する相談まで幅広い役割を担う「コーディネータ」と専門的知見を活かしたアドバイザーの役割を担う「専門家」による支援を受けました。
 コーディネータとは月に1回以上の打ち合わせを行うことで自社の状況理解とアドバイス、状況に応じた専門家のご紹介をしていただきました。
 専門家からは「オンライン施策(ECサイトでの販売)の強化」と「販売チャネル強化」に関して、ご助言をいただきました。「オンライン施策の強化」においては、飲食店コンサルティングを専門とする(株)スリーウェルマネジメント小椋様に支援を受け、どうすれば「髙尾の天狗」をECサイトを通じて購入してもらえるか、を徹底的に考えました。具体的には、既存顧客・新規顧客別にECサイトでの購入に至るまでの導線について、一連の流れをレクチャーしていただきました。
 また、「販売チャネル強化」においては、リテール業界に精通している(株)COKIA佐藤様に支援を受け、今後の販売戦略の検討を行いました。我々は新規の販売先を増やすべきだと考えていましたが、まずは地域での足固めが重要とご助言いただき、地域に地盤のある企業・団体との関係強化をメインに進めていくこととしました。その結果、既存の取引に加え、顧客への贈答用として採用いただく等、地域有力企業との取引拡大に繋げることができました。
 上記のような取組を行った結果、縮小傾向にある酒類業界に身を置きながらも、昨対比200%成長(2020年12月期)を実現することができました。COVID-19の影響を受け、既存のお客様である飲食店への卸販売が減少した中でECサイト・法人顧客での販売増加が大きく事業の成長に寄与してくれました。

経費補助を上手く活用することで積極的な事業投資が可能になり、
飛躍の2年間となりました

 ハンズオン支援に加え、経費補助も大きなメリットであると感じました。「髙尾の天狗」を多くの方に届けるためには、事業拡大に向けた投資が不可欠でした。しかし、事業拡大に向けた投資はリスクが高く、限りあるリソースを投入することは容易ではありません。そのため、1年目は2/3、2年目は1/2の経費補助を受けることができる制度は非常に助かりました。経費補助を活用することで「PRツールの作成」「試飲会実施」等の取組を自社予算だけでは実施が難しい規模で行うことができました。その結果、「髙尾の天狗」の認知が広まり、大規模日本酒イベントの乾杯酒に選出していただく等、多くの引き合いへと繋がり、確かな手応えを感じることができた2年間となりました。

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BuyTOKYO推進プロジェクトでの成果を足掛かりに
皆様に愛される東京を代表する日本酒を目指していきます

 「髙尾の天狗」は2014年から順調に成長し、現在は10倍の売上規模にまで成長してきました。しかし、日本全国ひいては世界の皆様にはまだまだ届いていないのが現状であり、もっと多くの方に届けることができるようにしていきたいです。
 また、現在は舞姫の本社がある長野県諏訪市で醸造を行っていますが、近い将来、醸造も東京都八王子で行い、全ての工程を東京で行う正真正銘の「東京の地酒」を作ることを考えています。東京を代表する日本酒を目指し、これからも舞姫の挑戦は続きます。

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【専門家から見た舞姫の成功のポイント】
アドバイスを早期かつ着実に実行できたことが、
特筆した成果へと繋がりました

(株式会社スリーウェルマネジメント小椋様)
オンライン販売の強化を進めるため、「直営飲食店(蔵人舞姫)の集客」「直営飲食店からECサイトへの誘導」「ECサイトでの販売導線」の各フェーズにおける課題点を明確化し、課題解決に向けた施策を確実に実行した事で、短い期間で成果までつなげることができました。打ち合わせ内で合意した内容をスピード感を持って実行できたことが成功のポイントだと思います。今後も更なる事業拡大を祈っております。

(株式会社COKIA佐藤様)
コロナ禍を受け、マーケティングは不特定多数から特定多数へとシフトする中、商品には品質や機能に加え、応援消費というスタイルにみられるストーリー性が求められています。「髙尾の天狗」の地域特性を生かし、「地元企業/団体」という特定多数に向け、地域を盛り上げることに主眼を置いたアプローチを徹底されたことが効を奏したものとみております。今後は、今回の成功モデルを次の特定多数に横展開し、一元客ではなくリピート客を着実に増やしていくことを期待しています。

【専門家のご紹介】

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株式会社スリーウェルマネジメント
チーフコンサルタント
小椋 裕貴(おぐら ひろき)

同社は国内外問わず個人店様から上場企業まで幅広い飲食企業に対して売上アップや、業態開発、多店舗化における組織構築、フランチャイズ本部構築、海外進出支援等、あらゆる経営課題に対して一貫した支援を行う超現場主義のコンサルティングを提供している。

【支援可能分野】
飲食店経営、マーケティング等

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株式会社COKIA
取締役共同代表
佐藤 敬(さとう けい)

新聞社の記者を経て、2002年投資ファンドのフェニックス・キャピタルにマネージングディレクターとして参画。2008年家事サービスのカジタク、アジルキャピタルを創業。ベンチャー、大企業グループ10社程度のアドバイザーも務める。

【支援可能分野】
マーケティング、販路紹介等