株式会社 ミハイル

代表取締役 ミハイル ギニス氏/プロデューサー ギニス青山祐子氏

メイン写真

デザインの可能性を広げてくれた、東京産のピッグスキン。
この素材との出会いが、Buy TOKYO推進プロジェクトにつながった。

 ミハイル ギニスさんは、ギリシャ出身のデザイナー。ロンドンでファッションを学んだ後、日本の生地に魅せられて東京へと移住してきました。そして、2008年には東京コレクションに参加。プロデューサーのギニス青山祐子氏とともに、二人三脚でブランドを築いてきました。現在は、「着るARTストール プレインコーニス」をメインに制作を続けています。
 着るARTストールに使われているのは、日本製のハイテクな生地や職人技で生み出された布地、そして東京産のピッグスキンです。
「ピッグスキンは牛革に比べて、軽くてやわらかい。ストールに向いているんです。パンチングを施したりと様々な加工を組み合わせることでオリジナリティが出せる点も、魅力的なマテリアルです」
 この素材に出会ったおふたりは、「東京でなめされたピッグスキンの可能性を、多くの人に伝えたい」と革工場に思いを伝えたそう。そこで紹介された東京都の皮革産業担当者から、複数の支援制度を教えてもらうことに。その中には、Buy TOKYO推進プロジェクトもリストアップされていました。
「ピックレザーというユニークな素材とブランドのPRに力を入れられる、海外を視野に入れた活動ができるという点から、Buy TOKYO推進プロジェクトに応募することにしたんです」

  • 代表取締役 ミハイル ギニス氏
  • プロデューサー ギニス青山祐子氏

ブランドにとって大切なのは、世界観を伝えること。
経費補助を生かし、ハイクオリティなビジュアルを制作。

 支援がスタートすると、青山さんは経費補助を活用し、ブランドイメージやモデル画像の撮影、パンフレットやギフトボックスの制作などに取り組みました。
「ビジュアルの制作は、ブランドにとってとても重要。今までは、限られた予算をやり繰りしていましたが、今回は経費補助を使って、高い技術を誇る各方面のプロに依頼。ブランドを紹介する、YouTube用の動画も作りました。一切妥協することなく、ミハイルの世界観を表現することができたと思います」
 また、服とストールの間の新たなカテゴリー「着るストール」を広く知ってもらうための活動にも、経費補助を活用。百貨店でのポップアップショップ出展、広報活動、ブランドの認知とマーケットを世界へと広げるためのパリでの展示会出展なども実施しました。
 実はこの2年の間に、ミハイルギニスアオヤマは2回のテレビ取材も受けています。
内容は、パリでの展示会の様子や着るARTストールについて。これらが、とくに大きな反響へとつながったそうです。

ウェブサイトのリニューアルに、展示会後のAmazon出店。
ハンズオン支援があったからこそ、経費補助を有効活用できた。

 現在、ミハイルギニスアオヤマは、Buy TOKYO推進プロジェクトの支援期間終了間近。この2年を振り返って、「最大の特徴はハンズオン支援だった」と感じているとか。
「Buy TOKYO推進プロジェクトでは、経費補助だけではなくハンズオン支援でプロのアドバイザーがサポートしてくれる。これが一番のメリットでした」
 ミハイルギニスアオヤマに携わる以前は、ウェブ関係の仕事をしていた青山さん。それゆえ、サイトの重要性は以前から理解していたそうです。ハンズオン支援で依頼したのは、主にウェブサイトやSNSの活用、広報活動へのアドバイスでした。
「ウェブサイト・ECサイトをリニューアルするにあたりシステムを変えたのですが、これもアドバイザーの助言によるもの。以前よりも、表示が早くなり、見やすくなりいろいろと改善されましたね」
新たなウェブサイトには、経費補助で作成したこだわりのビジュアルが充実しているのも、今までとの違い。テレビ番組の制作スタッフが同ブランドを見出したのも、ウェブサイトからの発信がきっかけとなりました。
 サイトリニューアルを終えた今、新たに力を入れていくことを尋ねると、「パリでの展示会を経て、Amazon経由での海外への販売を増やしていきたい」とのこと。
「経費補助だけだったら、展示会に出てもそれだけで終わっていたかも。ハンズオン支援があるからこそ、展示会後の施策や継続した活動に、経費補助を有効活用できているんだと思います」

  • ショップの紙袋
  • 作業中の写真
  • 作業中の写真
  • 商品の写真

この2年間の収穫は、進むべき方角が見えてきたこと。

 今、ファッション業界は大きな変化を迎えている最中。これを肌で感じている青山さんは、こう語ります。
「ミハイルギニスアオヤマの強みは、ミハイルのアーティスティックなデザイン性と、私のウェブの知識の融合。今後も、ファッション業界の従来のやり方にとらわれず、自分たちにあった、オリジナルな方法で進んでいくつもりです」
 さらに今後の目標を伺うと、こう教えてくれました。「今後も、お客さまによろこんでもらえるサービス・体験を提供することを、なによりも大切にしていきます。私たちは服やストールを販売していますが、それは単なるツール。目的は、着る人の魅力を引き出し、その方たちがポジティブになって笑顔で幸せを引き寄せていくことなんです。着るARTストールを着ていたら『褒められた』『仕事がうまくいった!』という話をお聞きするのが、一番うれしい。この喜びを、着るARTストールとともに世界に広げたい。そして、日本の生地のすばらしさを1人1人に伝えていくことで日本の生地技術の継承になっていくことがわたしたちの願いです。この2年間で、進んで行くべき方向が見えてきたと感じています」